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『八潮と三雲 第2巻』草川 為 

八潮と三雲 2 (花とゆめCOMICS)八潮と三雲 2 (花とゆめCOMICS)
(2010/11/05)
草川 為

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人間の社会の隣にある、九つの命を持つ猫たちが住む「九生の猫」社会。命の恩人である八潮の役に立ちたい美猫・三雲は、命の「取り立て屋」の相棒として、彼を手伝う毎日。
八潮に好意を寄せている三雲だけれども、超がつく偏屈猫の八潮は、いつも、全然相手にしてくれなくて…

草川為さんの、ちょっぴり不思議な猫さんたちが活躍する、和風メルヘンの香りがただよう少女漫画の2作目です。
1巻目を読んでいた時は、面白かったんですけれど、まあそういうお話ね…程度に思っていたのですが、この巻を読むと、お話の中にぐっと引き込まれて、はまりました。読んでいて本当に楽しくて、頬がゆるんできて、草川さんワールドを思いっきり満喫できました。

「九生の猫」設定とか、ややレトロな素材だと思うのですけれど、草川さん独特のセンスのおかげで、現代風に洗練されたお洒落な漫画に仕立て上がっていて、素敵ですねえ。作品中の雰囲気から主人公たちの服装まで、すべてがあんまりお洒落なので、まるでファッションの本を読んでいるような気分にもなってきます。
草川さんの漫画は、過去の作品も全部お気に入りですが、最新のこの作品は、やっぱり前よりも洗練されてきて、きれいになりましたね。嬉しいな。

キャラクターについて語らせていただくと、まず、三雲が本当に大好きです!可愛くて、美猫で、健気で、そしてきりりと格好良い。
草川さん作品のヒロインたちは皆、内面に独特の格好良さがあるのですよね…『ガートルードのレシピ』で、悪魔に塩を投げつけたサハラに惚れ込んで以来、大ファン(笑)。
そして八潮さんも大好き。1巻目の時点では、そこまではまれなかったんですけれど、この巻では、偏屈なりに至る所で見せてくれる優しさがたまらなくて、命を大切にする主義を貫く姿勢も強さも格好良くて、眉間のしわまでが、愛おしく思えてきました。不思議(笑)。
後、一色ボスも、格好良かったです。どうして表紙でこんなに目立っているの?と、私もちょっと不思議。

以下、各話語りを。

第4話
お仕事で八潮が三雲の家を訪問するお話。
三雲のお家と生活環境に、私もくらっとしました…さりげなく三雲を気遣う八潮さんの思いやりが好き。
それにしても「Hさん」、本当に適当な名前ですね…まあその程度(というか、それ以下)の魅力しかない男性だったから、別に良いですけれど(笑)。
「女は身ぎれいにしてりんとしてたら 誰だってそれなりに美しいもんなのよ」という三雲の台詞がとても好きです。

第5話
家が壊れて路頭に迷った三雲が、八潮の家にお泊りに向かうお話。
これは、本当にときめきました!夜中、お互いがお互いの寝言で、意識し合っている微妙な空気が、たまらなくきゅんときます(笑)。
三雲ちゃんはまあ予想範囲内かもしれないけれど(本当に切ないですけれど)、八潮さんが「しー君」を、眠れないほど気にするとは思わなかったです…!これはちょっと、期待してしまいますね。ふふふ。
話が前後しますが、四束と七瀬の新キャラクター2人組も好きでした。七瀬さん、ただ気弱で優しいだけの人かと思いきや、急に核心をずばりと突いてきたり…実はすごい人だったりするのでしょうか。
そうそう、銭湯での、おばあさん三人組と三雲の掛け合いシーンも面白くて良かったです。おばあさんたちの歯ぎしりしている表情、『十二秘色のパレット』でセロの試験の成績をチェックしていたリッツ先生の表情を思い出してしまった(笑)。

第6話
八潮さんがマタタビ酒で酔っ払って、一色ボスが代打で活躍するお話。
八潮さん、「しー君」いつまで気にしているんだ…ここまで気にするとは、本当に思っていなかったです。まだ恋愛感情には遠そうですが、思わずにっこり。
そして、一色さん格好良いですね。デスクワークしているときも格好良いけれど、なんだかこういう場面でも、いきいきしていますね。
三雲のおかげで、乗り越えねばならないものをひとつ、乗り越えられたような感じでしょうか、八潮さん。ラスト近くはお気に入り。
八潮が心から大切にしているものに、「影を落とすような女になりたくない」と涙をにじませながら微笑む三雲、やっぱり最高に格好良いなあ。惚れ惚れします。切ないけれど(泣)。

読み切り サテライター
プラネタリウムかあ…と読みおえた後に、なんだか納得しました。都と尚の小学生時代の授業のエピソード、『銀河鉄道の夜』みたいな感じで良いですね。
幼馴染み同士の恋のときめきが存分に楽しめる、ちょっぴりポップで素敵なお話でした。
八潮と三雲、恋愛にはまだまだ遠そうな分、この読み切りで両思いの楽しさも味わえて、バランスが良かったように思います。

これは、面白かったです!さすが草川さん。続きが本当に、楽しみになってきました。
来年の夏か…ちょっと遠いですが、気長に待ちましょう。


1巻目はこちら。(2巻目を読んだ今もう一度読み返してみたら、今度はとても楽しんで読めました。)

八潮と三雲 1 (花とゆめCOMICS)八潮と三雲 1 (花とゆめCOMICS)
(2010/06/04)
草川 為

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一昨日、昨日とまた、拍手をたくさんいただきました。どうもありがとうございました♪

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カテゴリ: 漫画・白泉社

テーマ: 少女漫画 - ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 草川為 

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