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『夏目友人帳 第8巻』緑川 ゆき 

夏目友人帳 8 (花とゆめCOMICS)夏目友人帳 8 (花とゆめCOMICS)
(2009/07/03)
緑川 ゆき

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『夏目友人帳』シリーズ第8作目。
今回のコミックスは、夏目と妖というよりも、夏目と彼を取り巻く人間との交流に、スポットが当てられているお話がメインだったような気がします。

以下、各話語り、いきましょう。

第二十七話 夏目、文化祭に参加する
田沼や多軌、そして北本に西村、彼らの夏目に対する真摯な友情に、読んでいて、胸があたたかく満たされました。
個人的には特に、西村の「本当に嫌だったらちゃんと言え おれが代わってやる」という台詞と表情が、印象に残りました。彼は夏目の妖の事情は知らないのだけれども、ごく普通の男子高校生の立場から、複雑な事情をもつ夏目のことを真剣に心配していて、ああ、夏目は良い友人を持ったんだなあ…と。
後、それに続く「本当に楽しみでしかたないんだ」という夏目の表情も素敵。自然に柔らかく、嬉しさを前面に出した表情ができるようになった夏目に、私も嬉しくてたまらなくなりました。
妖の事情をいくばくかは理解している、田沼と多軌が夏目を案じる姿も、やっぱり良かった。
ラストで保健室にかけつけてきた男装姿の多軌が、ちょっと格好良かったよ(笑)。夏目が田沼と多軌をそれぞれ紹介しているシーンも、慣れない照れくささが伝わってきて、ほのぼのしました。

それにしても、諸事情でこれまで人と関わることが少なかった夏目や多軌が、「クールビューティー」みたいなイメージで、異性に人気があるらしいのが、読んでいてなんだか楽しいです(笑)。
読んでいる私本人がお気に入りのキャラクターが、作品の世界の中でも実際に人気があるって、気分が良いものです。

第二十八、二十九話 映すもの
妖に取りつかれて、夏目と同じ視点から妖を見る体験をした田沼のお話。
田沼、しみじみと優しい男の子だなあ…
「でも別に 苦労ばかりだけじゃないんだ そうだっただろう?」「ああ…そうだったよ」…ラストのこのふたりの会話が、とても好きです。
田沼に今回取りついた妖自身の友情のお話も、じんわりくるものがありました。
後、個人的にかなりお気に入りなのが、夏目と田沼、それぞれに手製のお守りを作ってきた多軌です(笑)!
徹夜してこしらえたという彼女の頑張りと真剣さもよく伝わってくるし、実物のお守りも、それぞれなんだか味があって、素敵です(笑)。田沼のためのお守りは、ビジュアル的に確かにとっても不気味で、思わず吹き出してしまいました…
あ、そうそう、多軌が持ってきた文化祭の写真も、3人とも面白かった…(笑)。可愛いなあ本当に。

第三十、三十一話 帰る場所
夏目が藤原夫妻と出会って、ひきとられるまでの回想のお話。
これはもう、藤原夫妻の優しさというか、ふところ深さに、夏目同様、胸がいっぱいになりました…
夏目の行動は、妖が見えない普通の人にとってみたら、確かに理解できないことも多々で、気味悪く思っても、それはそれで理解できてしまうんですよね。現に私も、事情を知らずに夏目みたいな子と身近に接したとしたら、やっぱり戸惑うと思いますもの。
そう考えてみると、そんなこんなで怪我までしてしまった夏目を実際に目にしてなお、「うちに来なさい」と、どーんと受け入れてくれる夫妻の気持ちは、本当に深くて強い、貴いものですよねえ。
塔子さんたちの方も、夏目を引き取ったことで、満たされたものは大きいんだよね、きっと。夫妻の事情はほとんど語られていないので、想像するしかありませんが、私はなんとなく、そう思います。
夏目って本当に、愛情をあたえるほどに愛し返してくれる、良い子ですしね。
過去の夏目が、藤原夫妻のような人たちと出会えて、家族になることができた巡り合わせに、もう本当に良かったね…と、上手く言えませんが、そんな気持ちでいっぱいになったのでした。

特別編
ちょび、春のうららかな昼下がりのお公家さんのイメージ(?)。モノローグ、他の妖にはない言葉づかいで、不思議な味わいがありますねえ。
ほのぼの優しい気持ちになれるミニストーリーでした。


一度目に読んでから結構間があいてしまったので、書きたかったのに思いだせない感想も多々ある気がするのですが(汗)、この巻は(も)、色々と心にじんわり染みるものが込められていたので、何かしら書きたくてしかたなかったのです。書けて良かった。
そういえば上記の感想で触れていませんでしたが、ニャンコ先生も、随所で格好良かったり和んだり、今回も素敵でしたよ!多軌とばちっと目を合わせたり、抱っこされているシーンが一番好きかも(笑)。


昨日、それぞれの記事に拍手下さった方、どうもありがとうございました♪

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カテゴリ: 漫画・白泉社

テーマ: 漫画 - ジャンル: アニメ・コミック

タグ: 緑川ゆき 

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