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『燈港メリーローズ 第1巻』 都戸 利津 

燈港メリーローズ 1 (花とゆめCOMICSスペシャル)燈港メリーローズ 1 (花とゆめCOMICSスペシャル)
(2011/02/18)
都戸 利津

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20世紀初頭・東西の人と文化が交わるアジアの港町・燈港(トウラン)。
遠縁の家庭教師だったエドガーの手紙を頼りに燈港を訪れた令嬢・アゼリアは、到着早々、当のエドガーの死を知らされる。
侍女と共に頼れるものなく見知らぬ街をさまよい、窮地に立たされたアゼリア。
そんな彼女の前に、怪しげな見知らぬ紳士が現れる…。


都戸利津さんという方の、新作のお話です。
空夢ノート+」様で大プッシュされていて、どうしても気になってきたので、購入して読んでみることにしました。

最初の頁の幼いアゼリアが、本当に可愛らしい品のあるお嬢さまで、一目惚れしてしまい(笑)、知らない内に、自然と作品世界へ引き込まれていきました。

ええ。素敵な漫画でした。
燈港の街に流れる雰囲気が、なんともいえないロマンにあふれていて、たまらないです。
東西の文化が混じり合って、華やかに活気づいているこの雰囲気、…上手く形容できないのですが、とても私好み。
学生時代の歴史の授業で、シルクロードの東西交易だったり、正倉院の宝物だったり、…図説を何度も眺めてはわくわくときめいていた昔を、思い出しました。(例に取りあげるには、時代が全然違いますが…。架空の世界なのですが、この時代的な雰囲気もそこかしこにあって、それも素敵でした。)

ひとつひとつの異国情緒あふれるアイテムが、丁寧に丁寧に描かれているのも、楽しく読めました。
なんとなく、森薫さんの漫画を思い浮かべてしまいました。
森薫さんの漫画に比べると、こちらの方は描き込みのち密さがそれほどではなく、あっさりというか、すっきりした絵。
絵の線も、真っすぐだけど、どこか女性的で優しい。
少女漫画として楽しむならば、この『メリーローズ』の方が、好みです。
(話がそれますが、森薫さんの漫画の楽しみ方というのは、なんというか、次元が違う気がするんですよね…私には良さを上手く表現できないのですが。汗。)

お話の内容的には、まだまだ「序章」といったところですね。
本当に面白くなってくるのは、これからなんでしょう。
ネットで感想を検索していて「なるほど」と共感したことですが、今の時点では、物語を楽しんでいるというよりは、作品に流れる雰囲気で楽しんで読んでいる、といった感じです。

とはいえ、お話もわくわくする展開でしたし、キャラクターもそれぞれ魅力的で、駆け引きがとても楽しかったです。
アゼリア嬢は、元気いっぱいで、いつも真っすぐで凛とした美しさをもっていて、なかなか好感が持てるヒロイン。可愛いというか、格好良い(笑)?
もっとも彼女、ただ何もかもに恵まれて愛情を注がれてきたかと言えばそうでもなく、それなりに辛い立場で育ってきているようで。それでも損なわれなかった真っすぐさが、いとおしい。
私の中では、結構、理想のレディ像に近いです。

そして何より、ヒーロー役のオーガストが、訳の分からない魅力を持っていて、たまらないー(笑)。
うさんくさい微笑みと、アゼリアに向ける、本物の優しさ。
どんな場面でもアゼリアをさりげなく救ってくれるなんて、少女漫画の王道ヒーロー。でも理由も何もかも分からないことだらけで、それがあやしいのね(苦笑)。
彼とアゼリアの過去にいったいどんなエピソードがあったのか。気になります。
ちなみに容姿もたいへんステキです。優しげにととのった顔立ち、眼鏡ごしの微笑みに、うっとり…。傷があるのもミステリアス。

エドガーが亡くなっていたと告げる場面でのオーガストの気遣うような表情が、特にお気に入り。
マダム・ヤンの屋敷で、オーガストに守られているだけではなく持ち前の度胸で彼を救ったアゼリアも、格好良かったです。

アゼリアの侍女のドロシーも、美貌の双子のヒノとギンガも、好きです。今後のお話で活躍してほしいな。
マダム・ヤンは、本気で恐ろしかったです…。
宇田も、今回見せた顔だけが全てじゃない感じで、ラストとか不気味。(でもそれもなんだか魅力に思えてしまうキャラクター…笑。)

という訳で、続きのお話が、とっても読みたいです。
アゼリアとオーガストの関係がどうなっていくのかが、何より気になります。ロマンスがあると良いな!
後、「メリーローズ」がどういう意味なのかとか、私には結局よく分からなかったので、それも気になりますね。
薔薇の庭のシーンがあったけれど、ふたりの過去に関係があるのかしら?

今回のお話で私が一番好きな場面は、「アゼリア=つつじの花」の布のシーン。
亡きエドガーの、アゼリアへの誠実な愛情がしんみりと伝わってきて、花の模様が余計に美しく思えました。
エドガー、本当に優しくて良い人だったんだろうなあ…(泣)。

素敵な作品を教えてくださったりるさん、お勧めしてくださった方々に、感謝です!


昨日、それぞれの記事に拍手下さった方々、どうもありがとうございました♪

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カテゴリ: 漫画・白泉社

タグ: 都戸利津 

この記事に対するコメント

初めまして。
「みんと」と言います。
私も最近はまりました♪
宇田さん、確かに魅力的ですよね~。
そういえば、2巻が9月26日に出るらしく、楽しみです。
では。

URL | 明都 #-
2011/08/25 22:10 * 編集 *

Re: タイトルなし

>明都さん
コメントありがとうございます。

こちらこそ、はじめまして♪
『燈港メリーローズ』読まれたんですねー。ね、はまりますよね!(笑)
宇田さんは、なんというかあの底知れなさが…。アゼリアの立場で読んでいると正直怖いんですけどね…。

そうそう、2巻目も、来月に出るんですよね!
ずっと待っていたので、嬉しいです(笑)。楽しみ~。

URL | fallclover #SvKcs0as
2011/08/26 19:04 * 編集 *

確かに……。
でも、宇田さんにも何か秘密がありそうで、気になります♪
もちろんカイとアゼリアの恋愛?も楽しみですっ。
私も二巻楽しみです~。

URL | 明都 #-
2011/08/26 21:39 * 編集 *

Re: タイトルなし

>明都さん
再びコメントありがとうございます。

ですよね、宇田さんにも秘密があるんでしょうね!素性からして謎に満ちていますし…(笑)。
カイとアゼリア、これからどうやって距離を縮めていくのか、私も楽しみです。どきどき…。
ふたりの過去になにがあったかも気になります。
2巻目でどれだけお話が進むのかも気になるところです(笑)。

URL | fallclover #SvKcs0as
2011/08/28 07:12 * 編集 *

何度も失礼します。
確かに二人の過去も気になりますね♪
あとは脇役さん達にも活躍してほしいです~ドロシーとか。
関係ないですが…メリーローズ小説を[ねつ造設定ありですが]書いてみたいです。
宇田さんとドロシーが出会い、ドロシーが何故か宇田さんに恋をしかける話とか(え?)

あとはカイとアゼリアのカップリング小説も書いてみたいです。
ではまた。


URL | 明都 #-
2011/08/28 22:15 * 編集 *

Re: タイトルなし

>明都さん
みたびのコメントありがとうございます。

はい、私が今何が気になっているかって、アゼリアとカイの過去のエピソードだったりするので…(笑)。
私もドロシーには活躍してほしいです!主思いの侍女は個人的にもとても好きです(笑)。
ドロシーが宇田さんに恋をしかける話ですか…。その設定は思いつきもしませんでした(笑)。
私は二次創作とかあまり良く分からないので、明都さんがメリーローズ小説を書いてみたいときいて、尊敬してしまいます!

カイとアゼリアのふたりの仲も、2巻目ではどこまでいくのやら…(笑)。楽しみです。

URL | fallclover #SvKcs0as
2011/08/29 23:47 * 編集 *

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