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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

私のお気に入り・悲しくもきれいなロマンス 

たまにこういうのが読みたい気分になるんですよね…(笑)。

基本的にはハッピーエンド大好きな私ですが、悲しくて切ないお話も、けっして嫌いではありません。
ただ情け容赦ない悲劇よりは、どちらかというと、読後感にほんのりでも救いが残るものが良いですね。涙で心が洗われたように透き通った気分になれるととても良いです。
きれいなお話であるということも、私的には重要。

という訳で、今回の記事では、私がこういうときに読み返したくなるようなお気に入りの小説・漫画を、ずらずらと並べてみました。
結末は作品によってまちまちです。作品によっては「これって悲恋と違うんじゃない?」みたいなものもありますが(そういう意味もあって記事タイトルには「悲恋」とは書かずに曖昧にしてしまいました。汗)、まあ私の中の大まかなイメージ区分を優先しています(笑)。
特に意図したわけではありませんが、ちょっと懐かしい作品が多めになりました…。
単なる自己満足記事ですので、他の方の参考にはならないかもしれませんが、よろしければ追記よりどうぞ。

(思い出すごとに、こっそり付け足し中かも…。笑)


『勿忘草の咲くころに』沖原朋美

勿忘草の咲く頃に (コバルト文庫)勿忘草の咲く頃に (コバルト文庫)
(2004/06)
沖原 朋美

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この作者さんのデビュー作文庫、大好きな紺野キタさんの表紙につられて、発売と同時期に手に入れて読みました。
転校生の女の子七瀬が、同級生の奇妙なうわさがある男の子、育世(やすつぐ)と出逢ってはじまる物語。
お話も、表紙イメージがよく合ってました。自然や人の心の描写が繊細で清らかで美しい。
お話の最初からどこかほの暗い影が漂っていて、この淡い想いの行方はどうなるのか…不安になりつつ読みました。
ラスト近くで育世が七瀬に出した長い手紙、こんな手紙を相手に出さずにいられないほど想い焦がれていた育世の気持ちを思うと、切なすぎる…(涙)。

ちなみに沖原さんの他の作品では『桜の下の人魚姫』もお気に入りです。


『マゼンタ色の黄昏―マリア外伝』榛名しおり

マゼンタ色の黄昏―マリア外伝 (講談社X文庫―ホワイトハート)マゼンタ色の黄昏―マリア外伝 (講談社X文庫―ホワイトハート)
(2000/11)
榛名 しおり

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『マリア―ブランデンブルクの真珠』の親世代のロマンスを描いた外伝。
私は『マリア』を読んだ後にこれを読みましたが、この外伝がもう本当に好きで。(いや、本編も大好きなんですけどね!)
ハルバーシュタット公爵夫人としてハプスブルグ家から嫁いできたエルザと、宰相の息子のフランツ、そして侍女のユリアの三人の恋模様が、狂おしいほど鮮やかで、でも美しくていとおしくて…たまらないです。
エルザを想ってフランツが触れたバラ、そのバラをポプリにしてひっそり集めているエルザ、それに気付きつつも何も言わないで見守っているユリア。
ラストの「眠り姫を見つけたのだ」のシーンは、とびきりに切ない(涙)。
このお話の希望は、『マリア』へと受け継がれていく感じでしょうか。

お話の本筋とはあまり関わりがありませんが、最初の方のお祭りで憧れのフランツとダンスを踊るユリアのシーンがなんだか好きです(笑)。


『月の夜舟で―平家ものがたり抄』倉本由布

月の夜舟で―平家ものがたり抄 (コバルト文庫)月の夜舟で―平家ものがたり抄 (コバルト文庫)
(1994/12)
倉本 由布

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倉本さんのコバルト歴史物の中で、『きっとシリーズ』を別に置いて考えれば、多分一番大好きな作品。
『平家物語』自体、私大好きですしね。
「死んでいく人と残される人、その、想い」…倉本さんが好んで書かれているらしいテーマが、私としては一番すとんと心に落ちてきた作品です。
前半の「ふたり敦盛」は、結末は悲しいですが、いかにも懐かしの少女小説らしいイメージの、かわいらしくて純な初恋物語。
後半の「夢の柩」の方は、千手の永遠の片想いが切なくも美しい。前半とのつながりにまたぐっときます…。
主人公ではないのですが、平重衡さまの正室・輔子さまの笑顔のイラストが本当にきれいで大好きです。


『還ってきた娘』シリーズ6巻 篠原千絵

還ってきた娘〈2〉予知 (ルルル文庫)還ってきた娘〈2〉予知 (ルルル文庫)
(2008/04)
篠原 千絵

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(1巻目の表紙がどうしても怖かったので、2巻目に変えてみました。笑。)
『天は赤い河のほとり』の作者さんの、タイムスリップもの(輪廻転生もの?詳しくは覚えていない…)少女小説シリーズ。
私は高校生のころ図書館でパレット文庫版を読んだので、今の新版のことはよく知らないのですが(汗)。
亜衣子ちゃんの心は、いったいどうなってしまったのか…シリーズのラストを読んで、延々と悩み通しました。
考えようによってはきちんとハッピーエンドなんですが、昔の私にはとてもわり切れなかった…。
(そうそう、ザナンザ王子が出てくるところも、『天は赤い河のほとり』ファンとしては美味しいところです。ただしあちらのシリーズとは全くの別人ですが…。)


『スキップ』北村薫

スキップ (新潮文庫)スキップ (新潮文庫)
(1999/06)
北村 薫

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いや、これは「悲恋物」ではないですけどね…。多分。
「イメージが結ぶ100の言葉と100の本」の回答を読み返していたら、ここでも取りあげたくなってきたので。
真理子さんの運命は、何度読み返しても、本当に切なくてたまらない。
「真理子さん、本当にそれでいいんですか?」と、作者に問いかけたくなってしまいます。


「シグナルとシグナレス」『銀河鉄道の夜』収録 宮沢賢治

新編銀河鉄道の夜 (新潮文庫)新編銀河鉄道の夜 (新潮文庫)
(1989/06)
宮沢 賢治

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『銀河鉄道の夜』も大好きですが、この「シグナルとシグナレス」という短いお話が、昔から私はなんだかとても好き。
身分違いのロマンスって、やっぱりうっとりですよねえ(笑)。シグナレスのつつましさにきゅんときます。
うーん、ラストははっきりとは書かれていないので何とも言えない、でもふたりのこの先に幸せがあると良いです。


『蛍火の杜へ』緑川ゆき

蛍火の杜へ (花とゆめCOMICS)蛍火の杜へ (花とゆめCOMICS)
(2003/07/05)
緑川 ゆき

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この秋に映画化されるという、緑川ゆきさんの短編集。
春夏秋冬のお話が収録されていますが、私のお気に入りは、夏の表題作と、冬の「ひび、深く」。
「蛍火の杜へ」のクライマックス辺りの会話は、あんまり読み返したのでもうほとんど暗記しています(笑)。悲しみとラストのほのかな明るさがしびれるほどに美しいです。
「ひび、深く」の方は、たまたま雑誌を立ち読みして緑川さんを知るきっかけになったお話で、仲のいい兄妹の物語。これまた究極に切ない…。


「逢瀬」『ガートルードのレシピ』2巻収録 草川為

ガートルードのレシピ 2 (花とゆめCOMICS)ガートルードのレシピ 2 (花とゆめCOMICS)
(2002/02/05)
草川 為

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シリーズもの作品の途中におさめられている短い読み切りですが、これはぜひとりあげておかなければ(笑)!
これは、私の言葉では良さを語ることなんてできません。
16頁の中に、すべてが凝縮されていると思います。


「…お終いだ」
「短い曲でございました」 (旦那さまとアラムのラストの会話)


『ガートルードのレシピ』ももちろんとても好きなシリーズです。草川為さん大好き!
5巻目のカーティスの過去物語「レクイエム」も、悪魔と人間の娘の切ないロマンスでお気に入りです。チェルシー・アンがふわふわ砂糖菓子のようでかわいらしい(笑)。


後は、湯口聖子さんの漫画、谷川史子さんの漫画、安房直子さんの児童文学…思わず涙する良いお話がありますね。


色々書いている内に、思いがけずに熱中してかなり時間がかかってしまいました(笑)。
でも大好きな作品の内容を思い出しながら書いていくのはとても楽しかったです♪


追加

『傾国の美姫』夢野リコ

傾国の美姫 (コバルト文庫)傾国の美姫 (コバルト文庫)
(2010/04/01)
夢野 リコ

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何年かの命を差し出すことと引き換えに持ち主の願いを叶えてくれる不思議な鏡をめぐる、中華ファンタジー。
表題作の「傾国の美姫」は、私的に名作。
美貌を得て、空しさを知って、幸せを得て、また不幸になったけれども大切なものを知った娘は、自らの美貌で国を救うことを決意する。
ラストの三人のやり取りが切なくてたまらない…(涙)。
(個人的な話ですが、雑誌の方のイラストで先にイメージを作ってしまったために文庫版のイラストに馴染めなくなってしまったのだけが残念…読み返すときは雑誌で読んでます。笑)

同じ鏡が登場する姉妹作『月虹の鏡―孤蝶の園の寵姫たち』も、友情物メインではありますがほろ苦く切なくあたたかいお話で好きです。


『夏のかけら』天野忍

夏のかけら (花とゆめコミックス)夏のかけら (花とゆめコミックス)
(2010/03/05)
天乃 忍

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表題作はいわば「定番」的な悲恋物ストーリー(笑)。
繊細でほんの少しレトロでかわいらしい絵の力もあるのか、物語はほんわかしていて、悲しいお話でもどこかあたたかくて優しい。ひだまりのなかみたい。
美雪ちゃんの笑顔が本当にステキなのです。
同時収録されている短編も、切なくて優しくて良いお話ばかりです。
この中では、悲恋ではありませんが「恋のかけら」が一番好き(笑)。

天野忍さん、『片恋トライアングル』の一巻目の読み切りも一押し。
幼馴染みのお嬢様と執事の、切ない純情ストーリー…とても良いものです。切ないー!けれども確かな幸せ感があるのもまた確か(笑)。

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