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『身代わり伯爵と白薔薇の王子様』清家 未森 

身代わり伯爵と白薔薇の王子様      (角川ビーンズ文庫)身代わり伯爵と白薔薇の王子様     (角川ビーンズ文庫)
(2011/05/31)
清家 未森

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『身代わり伯爵』シリーズ、短編集2作目。
アルテマリス編からシアラン編、花嫁修業編まで、色々な時期の楽しい番外編、セシリアとフレッドの出会いの書き下ろしの表題作等が収録されていました。


あとがきに書かれていた通り、とにかく一冊の中で時系列の幅がかなりあって、そのまま読んでいるだけではなんとなくの時期しか分からないお話もありましたが(はっきり分からなくても十分面白かったですが。笑)、あとがきにきちんと補足があったので助かりました。
初々しかったころのミレーユとリヒャルトから、ラブラブの婚約者時代、他の人の視点のお話…内容的にもバラエティー豊富で、色々味わいが違って楽しめました。

以下、各話ごとに簡単に感想を語ってみます。

「身代わり伯爵と午後の訪問者」
『冒険』直後のお話。
コミックス版の『冒険』最終記念(?)ということで。言われてみれば納得しました。
わあ、初々しいですねえこのころのふたりは…。ふたりのお茶会、素敵です。お菓子も美味しそう(笑)。
リヒャルトは、本当に優しい王子様…でも台詞を読んでいると、ときどき突っ込みたくなるのもまた確かです。天然(笑)。
そうそう、扉絵のミレーユがお気に入りです。いかにもパン屋さんの看板娘。

「身代わり伯爵と姫君の宝物」
『結婚』の後のお話。
シルフレイアさまとカイン、色々気になっていたカップルだったので、ちらりとでも読めて嬉しかったです。妬いたというシルフレイアさまがおかわいらしい。猫も微笑ましい(笑)。
セシリア視点のお話ということで、素直になれない彼女もまた、とてもかわいかったです。
セシリアさまが観察していたカップル…途中から正体が分かって、面白かった(笑)。
フレッドのプレゼント、セシリアさまの好みぴったりで、彼女を大切にしている気持ちが伝わってきて、素敵ですねえ。

「身代わり伯爵と内緒の追跡」
『結婚』と『挑戦』の間のお話。
ミレーユ、強い…!「シジスモンの鉄拳女王」でしたっけ?その名は本物だったんですね。よーく分かりました(笑)。格好良すぎて惚れ惚れします。
彼女を追いつつ心配で気が気でないリヒャルトと、先々でなぜかミレーユとジュリアさまとの思い出にときめいているパパさんも、読んでいて面白かった。
そしてリヒャルトの格好いい出番もきちんとあったのが、また嬉しかったです!
67頁のリヒャルトの発言、さらっとナチュラルですが、なんて恥ずかしい人なんでしょう…(笑)
最後の方のラブラブな雰囲気の会話も楽しかったです。
後、ロイくん本当に気の毒ですね(苦笑)。おにいちゃん…。

「身代わり伯爵と危ない保護者」
『潜入』途中のお話。
ロジオンは、なんでこんなに面白いんでしょうね…(笑)。表紙のロジオンを改めて見てまた笑ってしまいました。手裏剣って一体。
扉絵のミシェルことミレーユがかわいらしいなあ。りんごの樹にのぼっているミシェルが一番好きです。
私も美味しいりんごのプディングを食べたくなってきました。

「身代わり伯爵と真夜中の料理教室」
『花嫁修業Ⅰ』の途中のお話。
ミレーユと舎弟たちのあの呪文を唱えているシーン、読んでいて笑いすぎて涙がでてきました…。おかしすぎる!(笑)
それでいて呪文の正体が分かったラストでは、しんみりあたたかい気持ちになれました。素晴らしい。
リヒャルトは本当に忙しそうで私もちょっと心配になってきますが、エドゥアルトさまの譲歩もありましたし、かわいい恋人に癒されてくれると嬉しいな(笑)。

「身代わり伯爵と白薔薇の王子様」
セシリアさまとフレッドの出会いの過去の物語。
「白薔薇の王子様」なんてきらきらした呼び名がこんなに似合うのは、本当、フレッドをおいて他にいませんね(笑)。

アルテマリスにきたばかりのころのセシリアさま、状況を考えれば当然ですけれど、辛い思いをしてきたんですね…。胸が痛んで、それだけにフレッドとの出会いがよけいに救いに思えました。
陰に妹を優しく守るラドフォード卿も素敵でしたし、妹を自分なりに気にかけているヴィルフリート殿下も良かったです。

そしてなんといっても、フレッドですよね!本当に食えない子ですが、セシリアさまのことをきちんと思っている彼の本心も読んでいる私には十分分かるので、振り回されているセシリアさまがお気の毒になりつつも、あたたかい気持ちで読んでいけました(笑)。
侍女たちがセシリアさまに教えてくれたフレッドの境遇、わあ、やっぱりハード…。
でもデルフィーヌさまの嫌がらせも、身内との確執にはせずに、むしろ祖母との交流のひとつだと楽しんでしまうのだと言う彼、格好良いな…。フレッドのこの分かりにくい良さがかなり好きだなと思いました。
セシリアさまの声がついに戻った瞬間のフレッドの笑顔も、とても良かったです。

(そういえば、フレッドがセシリアさまに贈った恋愛小説何冊か、某シリーズとの関連がなくもないように思えるのは、私だけ?どうでも良いんですけれど。笑)


ミレーユとリヒャルト、初期のころから花嫁修業編まで読み比べてみると、私もやっぱり、ものすごく変わったようなある意味そのままなような、そんな風に感じます。
特にリヒャルトは、一体いつからどの程度の想いを抱いていたのかしら。いくらでも深読みができる気がします(笑)。

次回からはじまるという新章も、今からとっても楽しみです!

そうそう、初回限定のペーパー「身代わり伯爵ともう一人の王子様」も、甘くて幸せな気分にひたれる素敵なミニストーリーでした♪

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カテゴリ: ビーンズ文庫

タグ: 清家未森 

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