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ようこそいらっしゃいました。すてきな書物と美味しい食べ物をどうぞ。

『ランチからディナーまで六年』&『ビューティアンドビースト』Tiny garden 

Tiny garden」様の小説の感想、続きです。

読んだのは同じ「社会人の話」カテゴリ、『ランチからディナーまで六年』と、『ビューティアンドビースト』。
最初に読んだのは『ランチから~』で、登場人物が少しリンクしているということで、読み終えてすぐに『ビューティアンドビースト』にも手をつけて、読み切ってしまいました。

以下、再びそれぞれ感想を語らせていただきます(笑)。


『ランチからディナーまで六年』
同期入社の播上と清水の関係は、昼休みのお弁当仲間「メシ友」。料理好きのふたりが友達になり、さらに違う関係になるまでの、六年間のちょっぴりスローテンポなストーリー。

美味しいもの大好きな私としては、サイトのたくさんの作品の中でもこのお話、特に気になってました。読みたかった!(笑)
実際に読んでみても…予想以上に美味しそうなお弁当、お料理のオンパレード。
お弁当とか、私自身の日常の炊事にもふつうに応用できそうな知識がたくさん書かれていて、参考になっちゃいました(笑)。

このお話では、小料理屋の息子である播上さんの方が、お料理の腕前が断然上。清水さんの方が教えてもらっている立場。ちょっと見ない設定で新鮮でした。
加えてこのお話の視点は、終始播上さんの方。
仕事も何もかも自分より優れている同期がいて、先輩にいつも辛くあたられていて、なんというのかな、彼が常に抱えている複雑な感情とか、身近に感じて読んでいけました。藤田先輩に理不尽にいじめられているシーンとか、読んでいて私も辛くなってくる…。
どちらかというとぱっとしない(風に読める)地味系な人なのも、私的には好印象。

そんな彼の日々の楽しみというか支えが、毎日のお弁当作りと、「メシ友」の清水さんとのランチタイムな訳で。
ふたりはとっても仲良しなのですが、関係としては一向に進展していかないので、やっぱりやきもきしました(笑)。
だからこそ、それぞれが想いを自覚した瞬間のシーンが、ぱあっと印象に残りました。
それとはちょっと違うけど、播上くんが落ち込んでいたときに清水さんの電話で励まされたシーンとかもすごく好きです。

お互いがお互いの存在を支えにして、心をこめて料理を作って美味しくいただくことでつながって、日々を頑張っている姿が、読んでいて本当に愛おしい。
そんな物語でした。

先輩の藤田さんと同期の渋澤くん、後播上くんのお母さまが、脇役としてはかなり印象的なキャラクターでした(笑)。

印象に残ったお料理は、渋澤くんのために作ったハンバーグとか。パンプキンパイとか。
ああ、読みかえしているだけでお腹がすいてきます…播上くんが作る料理、一度でいいから食べてみたい。


『ビューティアンドビースト』
こちらは課長になった渋澤くんと、彼の部下の年下の女性・芹生さんとの、お伽話風味のラブストーリー。

上にも書きましたが私は『ランチから~』の方を先に読んでいて、渋澤くんがいかに格好良くて人気者であったかというのがばっちり頭に入った上で読んでいたので…この知識なしで読んだらまた違った印象を持ったかもしれないなあ。
瑞希さんって、名前まできれいなひとですね。あらためて。

まあそれはともかく、このお話も、もう本当に良かったです。大好き。
まさに大人向けの純愛ストーリーというか。ひたすらに甘いお話と言えばまあそうなんですが、読んでいて私、しずかに感動してしまいました…。
お互いをひたむきに想う心、愛のことばや逢瀬の場に満ちる雰囲気まで、夢のようにきれい。うっとりです。
渋澤課長のさらっとナチュラル、でも相当に甘ーい口説き文句もさりげなく強気の姿勢も、読んでていいものです。ときめきます(笑)。
現代にいてもやっぱりいいものですね、こういうさわやかで優しい王子様なヒーロー(笑)。加えてこのひと、なんだかかわいいのです。
昔の辛い経験から容姿にコンプレックスを持って苦しんでいた芹生さんが、ひとりのひとに愛され愛することで、どんどんみずみずしさを取り戻していってきてかがやいていく様も、読んでいて嬉しくなってきました。

本編のラストで、芹生さんが渋澤課長の想いの深さを改めて悟ったシーン、なんだか目頭があつくなりました…。

 あの人は、私のことが好きなんだ。
わかっていたけど、知っていたけど、今になって改めて思った。
器用そうで、上手く立ち回れるはずと思っていたあの人が、実はこんなにもわかり易いのだと知って、急に胸が苦しくなった。
こんなにも好きでいてもらっていたのに、私。 (エバーアフター・2)


続編・番外編のラブラブ話もたいへん充実していて、良いものです。ごちそうさまでした(笑)。
新婚旅行では、『ランチから~』のふたりのその後の立派な姿もおがめて、二重に嬉しかったです。
確かに将来一海さんに子どもができたら、瑞希さんは毎日心配で仕事が手につかないんだろうな…容易に想像できるのが面白い(笑)。

静かな夜に読みかえしては幸福感にうっとりと酔いしれたい、そんな素敵なラブストーリーでした。


ここのサイト様の小説、本当に素敵なものばかりだなあ。
なんだか読んでいる私も幸せで、嬉しくなってきます。


一昨日と昨日、それぞれの記事に拍手下さった方々、どうもありがとうございました♪

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カテゴリ: オンライン小説

タグ: Tinygarden 

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