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『そして花嫁は恋を知る 緑の森を拓く姫&緑の森を統べる姫』小田 菜摘 

そして花嫁は恋を知る―緑の森を拓く姫 (コバルト文庫)そして花嫁は恋を知る―緑の森を拓く姫 (コバルト文庫)
(2009/04/28)
小田 菜摘

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なぜか姉をさしおいて結婚が決まった、ブラーナ帝国の皇女エリスセレナ。
嫁ぎ先は古い価値観に縛られたヴァルス帝国。政略結婚は覚悟していたものの、なぜ姉でなく自分なのか…?
複雑な思いを抱きながら輿入れする道中で、エリスセレナは金髪の聖騎士イシュトファルと出会う。彼は婚約者であるゲオルグ公の異母弟だった。
そしてゲオルグ公にはすでに愛人がいて、しかも妊娠していると知り…?


『そして花嫁は恋を知る』シリーズ4作品目。
私はすでにシリーズ既刊全部読んでしまったので、このお話以降、エリスセレナの姉妹たちのお話が何冊か続くことも分かってます(笑)。
この姉妹のお話の中でどれが一番好きかと考えると…、やっぱりこのエリスセレナのお話かなあと思います。
賢さと優しさを兼ね備え、凛と背を伸ばして困難にぐいぐいと自分の力で立ち向かっていくヒロインは、やっぱり読んでいてとても気持ちが良いです。
とはいえ特に最初のうちは若くいたらないことばかりで失敗することも多いけれど、お話が進むごとに失敗を糧にして成長していく様もしっかり書かれていて、そういうのが良いなあ。(←これは、このシリーズのほぼすべてのヒロインに共通して言える美質かなと思ったりします。)

自分の容姿やかわいげのなさに劣等感を抱きつつ、結婚にも淡白な姿勢だったエリスセレナが、堅物の聖騎士様イシュトファルに出会って、彼の世間とずれた言葉や態度に振り回されたり思いがけない強さに助けられたり、分かりにくいながらも次第に打ち解けていき淡い思いを育てていく様は、素直に微笑ましかったです。エリスセレナかわいい(笑)。
持ち前の資質をフルに活用してラストであの地位を自ら得た彼女は、本当に格好良くて痛快でした。
イシュトファルも格好良いですよねー。ものごしのおだやかさも、意外なしたたかさや強さも素敵です。融通の利かなさすぎる真面目さも彼の魅力です(笑)。確かに私もかなりのお気に入り。

脇役では、エリスセレナの教育係のレイアがなかなか素敵なお姉さまでお気に入りでした。もっと活躍してほしかったです、私的には。
後、忘れてはならない脇役は…、マティアスですねやっぱり(苦笑)。私も読んでいてかなりいらいらしました…。何て始末に負えない人なんでしょう!
イシュトファルの家族関係の人たちも(特に皇帝陛下)、私は結構好きでしたよ。…それだけにラストの皇后さまの告白は衝撃でしたが…。
お兄さん、ちょっとかわいそうだな。登場人物紹介の頁にも登場していないところからして不憫だなあと思っていましたが…。(ま、ヘルミオーネみたいな愛人を作っていた時点でさしひきゼロという考え方もできなくはないかな…。)

ほのぼのシーンでは、黒地に刺繍のドレスを着たエリスセレナとイシュトファルの語らいのシーンがお気に入り。
赤毛のお嬢さんに似合うドレスって、『赤毛のアン』シリーズに中学生のころにはまって以降、特にチェックしてしまいます(笑)。カラーで見てみたかったなエリスセレナ。
夕焼け色の髪…その他、イシュトファルのストレートすぎるほめ言葉も、エリスセレナのあたふたする気持ちが良く分かります(笑)。ときめきますね!

あ、そうそう、途中で前作『紅の砂漠をわたる姫』の主役ふたりの功績もちらりと語られていて、彼らが大好きな私としては嬉しくなってしまいました(笑)。


このお話の続編で引き続きエリスセレナ主人公なのが、『緑の森を統べる姫』。

そして花嫁は恋を知る 緑の森を統べる姫 (そして花嫁は恋を知るシリーズ) (コバルト文庫)そして花嫁は恋を知る 緑の森を統べる姫 (そして花嫁は恋を知るシリーズ) (コバルト文庫)
(2009/07/31)
小田 菜摘

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続編でふたりがくっついた後なので、より甘いお話になるんじゃないかと思っていたんですが…、ふたりが途中まで離れ離れだった分、むしろ糖分控えめだった気が…あれれ?(笑)
女公としてのエリスセレナ、なんだかとても大変そうでしたが(私は正直、読んでいて政治の動きについていくのに苦労しました…。汗)、それでも周囲の助けを得つつ頑張る彼女は相変わらず惚れ惚れしました。
イシュトファルとの仲は、すれ違いもあったりライバルっぽい娘さんも登場したりして、かげでひとり思い悩む乙女心に胸が痛みましたが…、それでも心を通じ合わせられた彼らは、読んでいてとても良かったです。
確かにちょっと甘甘とは言い難いかな…、でも、真面目な人たち同士のロマンスだからこその良さってありますよね。うんうん。

マティアスは相変わらず本当にいらいらし通しだったのでもうノーコメント(笑)。
ヴィクストールもかなりいらいらする悪役でしたがラストはちょっと気の毒…いや自業自得ですかやっぱり。
妹のルドウィカ嬢の方は、私が最初考えていたよりぐっと骨のある、健気なお嬢さんでした。エリスセレナの味方して読んでいる私としては、彼女は最後まで応援できないキャラでしたが、ラストの彼女はやっぱりかわいそうだなあ…。
フロンケルは、お話が進むごとに好感度アップでした。


この先のシリーズ続刊にも、その後のふたりがちょっぴり出てきたりして。
きちんと幸せになったようで、嬉しくて頬がゆるみました(笑)。

続巻の感想も、できれば書きたいです…。どれだけ書けるかな。


昨日それぞれの記事に拍手下さった方々、どうもありがとうございました♪

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カテゴリ: コバルト文庫

タグ: 小田菜摘 

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