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『ロクサリーヌ夜話~夜の王女と輝ける海~』榛名 しおり 

ロクサリーヌ夜話~夜の王女と輝ける海~ (さらさ文庫)ロクサリーヌ夜話~夜の王女と輝ける海~ (さらさ文庫)
(2011/09/15)
榛名 しおり

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その名を知らぬ者はない高級娼婦『黄金のロクサリーヌ』。
彼女は、客として訪れながら自分に触れようとしない海軍士官・ガッシナと言葉を交わすうちにいつしか惹かれていく。そしてガッシナの方もまた――。
許されない恋は若く一途なふたりを飲み込み、激情の渦に運んでゆくことになる……。


高校生のころに出会って以来大好きな少女小説作家さん・榛名しおりさんの、本当に久しぶりの新作。
発売予定情報でタイトルしか分かっていなかったころから、どきどきしつつも楽しみでなりませんでした。
しかも挿絵も、榛名さんと昔からのお馴染み名コンビだった、池上沙京さんですし。期待が高まるというものです(笑)。

本を手に入れてきてあらすじを読んでみると、榛名さんお得意のがっちり世界史ワールドのお話のようで、おおっこれは嬉しい。
頁をめくってみると地図もついているじゃないですか(笑)。


以下、ネタばれが少し混じっているので、ご注意を。
後、実際に読んでからこうして感想を書くまでにちょっと間があいてしまったので、感じたことが色々抜けてしまったところもあるかと思います…。何か間違ったこと書いていたらすみません(汗)。

ロクサリーヌ、「高級娼婦」という設定の割にはとてもピュアなヒロインでした。しんどい境遇でも、妹の存在を支えに負けずに暮らしていて、性格は芯が強くて健気でかわいらしくて、読んでいて素直に好感を持って応援できました。
お相手のガッシナも、読み進めていく毎に、彼は彼で不幸な境遇だったことが分かってきましたが、やっぱりロクサリーヌ同様、ピュアで思いやり深くて、どこかかわいい(笑)。
つまりはとてもお似合いのカップルだったのでした。
相手に想いを募らせつつも、相手の幸せを願うばかりに臆病になってしまうふたり。読んでいて正直もどかしかったですが、そんなふたりが愛おしかったです。

屋上でふたり星語りをしている場面が、流れる空気が優しくて幸せで、好きです。
膝枕、なんてささやかな願い事がなかなかできなくてもやもやしているロクサリーヌも、不憫でしたがかわいらしかったです…。

現在のガッシナが身を置いている海軍、なんというのかなあ、強くてごつごつしていて格好良くて、でもあたたかい雰囲気で、素敵でした(笑)。
ハドゥヌスはガッシナにとっていいお兄ちゃんでしたし(笑)、メムノンも、ロクサリーヌを認めようとしないのも彼を案じる気持ちゆえで、いいひとなんだろうな…というのは伝わってきて良かったです。
それにしてもラストのメムノンの格好良さと懐深さはしびれました…。おやじさま!

というか、「メムノン」という名前が出てきたときに、ぴんとくるべきでした…。
ハミル、ハミルが出てきましたよ!
あわてて思い返してみると、『アレクサンドロス伝奇』シリーズと、舞台がかぶっているのですね、このお話!
私はこのシリーズ、10年近く前に図書館で借りて読んだきりで、残念ながらお話うろ覚えの場所も多くて、読み返すこともできないのですが(ハミルとメムノンの関係もうろ覚え…)、それでも今でもいろいろ印象深く心に残っているお話なので、嬉しくなりました。
とはいってもほとんど出てこなかったんですけどね、御曹司どの(笑)。でもちらりと出てきてくれただけで嬉しかったよ。榛名先生、ありがとうございます!
(この本の内容と関係ありませんが、ちなみにあのシリーズで私が一番お気に入りだった男性キャラは、リュシアスでした。彼のことは今思い返しても悲しい…。)

ロクサリーヌが身をおく娼館、某シリーズ等で雰囲気的に体験してはいたので、さほど戸惑わずに読めました。
セイガヌス、結局のところロクサリーヌをどんな風に思っていたのだろう…。なんとなく気になってしまいます。
ジェジェイ、かわいくて良いなあ。彼は彼でしんどい境遇にいるけれど、頑張ってるなあ。

ラスト近く、一気に色々動き出してふたりの関係も動きはじめる辺りは、ちょっとあっさりかなあという気もしましたが、(一応お約束とは言え)最終的に結ばれることができて、良かったなと思いました。
(ロクサリーヌの妹が結局亡くなっていたと言うのは、無理ない事実かなあと思ったもののやっぱりショックでしたけど…。)
この期に及んで自らを恥じているロクサリーヌが切ない…。ううう。
一応さらさ文庫ということでどうなることかどきどきしましたが、普通に少女小説だった気がします(笑)。美しいです。


レーベルは違いましたが、榛名さんの本をまた読むことができて、幸せでした。
ストーリーとしては榛名さんの他の作品に比べるとあっさりだったようにも思いましたが、まあこれはこれで(笑)。
キャラクターたちの持ちあわせる雰囲気とか、確かにこんな感じでしたよ。

そうそう、池上沙京さんのイラストにも何年振りかに触れましたが、結構変わりましたねえ。昔より繊細に甘い感じになったような。
表紙、ブルー系の色づかいが、雰囲気が出ていて好きです。ロクサリーヌの表情もかわいい。髪を飾るお花もきれいです。

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カテゴリ: その他少女小説レーベルの本

タグ: 榛名しおり 

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