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『I'm sorry my love&恋のドレスと湖の王子様 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』小説:青木 祐子 漫画:あき 

Cobalt (コバルト) 2011年 11月号 [雑誌]Cobalt (コバルト) 2011年 11月号 [雑誌]
(2011/10/01)
不明

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『恋のドレスと花ひらく淑女』と同時発売された雑誌Cobalt、青木先生のサイン会の場で、もちろん(笑)入手して読みました。
今回は『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』ファン的には、かなり豪華なラインナップ。
短編一話、そしてなんと、あきさんの描きおろし漫画が一冊、ふろくとしてついていました。
新刊が読めるだけで嬉しいのに…こんなに一度にいろいろ読めて、幸せすぎて怖いくらいです(笑)。
サイン会からの約一週間、文庫と雑誌の短編と漫画の三つを交互に読み込んでは、すっかり「薔薇色」の世界にひたっていました。それはそれは幸せで満ち足りた時間でした。
(雑誌と漫画はさすがに電車の中では読めなかったですけどね…。お家でゆっくりと。笑)

さて追記以下で、それぞれの感想を語ってみたいと思います。
本編の感想(→こちら)以上に、順番など考えずに浮かんできた感想を気ままに書き散らしているので、きっと読みにくいです。そして長いです。
それでもよいと言ってくださる方、追記よりどうぞ♪

『I'm sorry my love』
クリスとシャーロック、そしてコーネリアとビアード、二組のカップルをめぐるあれこれのお話。
『恋のドレスと翡翠の森』の裏エピソードということで。

基本的に目線はパメラで、クリスとシャーリー、コーネリアとビアード、ある意味対照的なカップル二組の、ちょっとしたいざこざ~仲直りの様子を垣間見ることができて、面白かったです。

このひとたちは、愛し合う恋人同士ではあるけれど、当たり前ながら、皆けして完璧ではなくて。それぞれ長所もあるけど欠点も持ち合わせていて、時に衝突して傷つけ合ってしまう。お互い理解しあえているようで、実は肝心なところも理解しきれていなかったり。
でも結局は、そんな欠点やなにやかやもひっくるめて、相手のことを深く愛している。
…上手く説明できないんですけれど、そんな関係が、読んでいてとても心地よかったです。

コーネリアは本当に、愛おしいお人だなあ…。すごく優しい。いいひと。素直に表せないだけで(笑)。
前の感想にも書いたと思いますが、このシリーズの「いいひと」キャラクターランキングをやるとしたら、女性キャラ部門の一位は、コーネリアだと私は勝手に思っています。
あのドロシアさまを最後まで見捨てなかったのが、やっぱり本当にすごいです。状況が違うからなんとも比べられないけど、ある意味クリスよりすごい。
初登場時は、怖くてむしろ苦手なお人だったのですが…。今ではすっかりファンです。(笑)

今回の彼女、あまりの意地っ張りに自分自身で傷ついているあたりが、読んでいてもうかわいそうでたまらなかったですが…、なんとかビアードと仲直りができて、本当に良かったです。
(そして彼女は結局、「6月の花嫁」になったのね…。――『花ひらく淑女』より)
晩餐会へむけて頑張るクリスへの心遣いの数々も、もう素敵過ぎます…♪
真珠の粉って、『秘密の鏡』(だったかな?)から気になるアイテムだったのですよ。
クリスとパメラのこと、本当に対等な友人としておしゃべりしているのも、とても好きでした。
素直にあらわせないながらにも、実はクリスに恋愛相談に来ていたり、アントニーに弱音を吐いたり、恋に悩める乙女なところも、おかわいらしいのです(笑)。

クリスとシャーリーのカップルの方も、しっかりラブラブ。ケンカしても仲直り(笑)。
本編を読んでいるときもそうだったんですが、付き合い始めのころから考えると、ちょっとびっくりするような関係の進展です…。クリスの方も、ゆずれないところはきちんと気持ちを伝えられるようになってきたのが、読んでいてやっぱり嬉しい。

それでもそこはクリスなので、いつも心優しくて相手を許せる範囲がとっても広い。
シャーリーの方も、クリスだけには惚れた弱みがあるので、結局は強気になりきれずに甘い。
その辺の空気が本当に、ああ、やっぱりこのカップルいいなあ…とうっとりするところです。

偉そうで強引なのに実は繊細で傷つきやすいシャーリーをうまく包み込んであげられるのは、どう考えてもクリスしかいないんですよね。ええ。
あの手紙で、シャーリーをあれだけ理解してあげられるとは…。さすがとしか言いようがありません。シャーリー、甘やかされているな。
パメラやコーネリアが言うように、あそこでは怒りだすのが当然なんでしょうけれど、そういう人だと多分、シャーリーみたいな人とは上手く付き合ないんだろうな。なんて難しいヒーローなの(笑)。
ネット上の他の方の感想をまた読ませていただいてなるほどと思ったのですが、クリス、おかあさんみたい(笑)。

一方で、パメラ視点で読む、普通に恋する女の子なクリスも、本当にかわいいな。
普段頼っているはずのパメラの意見もきかずにシャーリーへの手紙を出している辺りがちょっと笑えました…。クリスも結局シャーリーにめろめろだから(笑)。

そしてクリスサイド以上に、シャーリーの方の心境が、もう本当に楽しい。愛しすぎますこの人。
ダンスの先生がクリスばかり教えるの熱心って、単に、クリスがパメラよりもダンス苦手だからだけなんじゃないの…。クリスの苦労も分かってあげようよ(笑)。
車にやきもちをやいているのも、アントニーにものすごく恥ずかしい質問しているのも、なんだかんだで婚約しているビアードを内心相当うらやましがっているのも、笑えます。

ラストのふたりのダンスのシーンも、読んでいて「ああ、シャーリーがクリスを自分の思い通りに踊らすことができるのって、ダンスしている間だけなのね…。」と、なんだか気の毒に思えてきてしかたがありませんでした(笑)。
いやもちろん、それ以上にロマンティックで素敵なシーンだったんですけどね!


きみのことが、とても好きだ。
触れたいのは、きみの心臓。
くちづけたいのは、きみの心。
欲しいのは、きみの内側にあるすべて。
できるわけがない、手に入れられるわけがないのに。 (51頁)

―シャーリーやっぱり詩人ですね…(笑)。
愛の言葉が美しくて言葉のリズムもきれいで、お気に入りです。


そして二組のカップルのあれこれを第三者視点から見守ってきたパメラが、お話の最後、自分自身の恋心をさらりと語ってしめくくりにしているのも、読み終わりの余韻がなんともいえずに素敵で良かったです。
彼女の恋の行方も、もう本当に気になるのです。
次の巻の番外編が、今から気になって仕方がありません。
イアン先生、今度こそ、今度こそがんばってください…!!

あと、お話の内容に直接関係ないですが、ガレージへふたりで行った場面でクリスが着ていたドレスの描写が素敵で、気になってしまいました。できればイラストで見てみたかった…(笑)。


『恋のドレスと湖の王子様』
シリーズのファンの皆さんなら、実現を一度は夢見たことがあるのではないかと思われる(笑)、イラストレーターのあきさんによる、描き下ろし漫画!まるごと一冊36頁!
もう聞いただけで素敵すぎて…、待っている間も本当に楽しみでした。

実際に読んでみて…、やっぱり期待は裏切られませんでした。ため息がこぼれるほどに素敵でした。
クリスとシャーリーのふたりの、表情の揺れ動きがひとこまひとこまとてもていねいに描かれていて、何度読み返しても素敵。

まず、クリスの瞳が私は好きです。それこそ湖の水面のような透明なゆらめきが、伝わってくるような。
おだやかでちょっと遠慮がちで、そしてすべてを静かに包み込んでくれるような雰囲気が、もうたまらないです。
そしてとにかく美人!かわいらしすぎます!
ドレスと髪型がそれぞれ3パターン楽しめたのも、美味しかったです(笑)。
2番目の仲直りのシーンの髪型とドレスが、特に好きです。全部好きですけどね!
お花の髪飾りが似合いすぎです。

次に、シャーリーの格好良さも素敵です!(笑)
ツイッターで私が仲良くしてもらっているフォロワーさんの言葉をまた借りますが、イケメン(笑)。細い線で描かれる表情に見惚れてしまいます。
コメディの部分も美しい、そしてしっかり面白い(笑)。
私が特に好きなのは、謝りにいって仲直りするシーンの表情の動き。この部分、何度読み返しても身もだえます…。言葉では上手く表現できない(笑)。
シャーリーの美貌、それ自体は彼がもともと持ちあわせていたものなんでしょうが、こんな魅力的な表情を彼から引き出すことができるクリスが、また素敵なんですねえ(笑)。

あ、ストーリーに触れずに語ってましたが(笑)、『湖の恋人』のボウネスのお城でのお話だったのですね。
ルイス嬢、最初だけはクリスに悪意をぶつけてきてむっとしましたが…、その後、クリスに本音をぽろっとこぼして、その想いを当のクリスに受け止めてもらえて、涙して…。まあこのお嬢さん、素直でおかわいらしいこと。そして叶わぬ想いが切ない…。
恋敵のはずなのに、彼女の苦しい心を上手く受け止めてあげられるクリスの真心が、おだやかに、改めてよく伝わってきました。
クリスのこういうところは、以前木々さんの漫画で読んだリルちゃんのお話の頃から、変わらないなあ。

そして存在感があったのが、ジャレッド(笑)。
なんだかもう、新刊を読んで行くごとに敵なのか味方なのかよく分からない人ですけれど(汗)、クリスの純粋な味方、お姫さまの忠実な騎士であり続けていることは、変わらないんだな。
彼も、シャーリーとはまた違ったタイプの美貌の男で、姿をたくさん拝めて美味しかったです。

上の中編の感想にも書いたことですが、ちょっとしたケンカがあってもしっかりラブラブなふたりが、このまんがでもとても愛おしい。
怒ってあれこれ主張しているシャーリーを、ちょっと困った顔をしつつ静かにきいているクリス、そしてシャーリーがうっかり発言してしまったシーンのふたりの表情…。上手く描かれていますね、本当。
アントニーがろくに事情も聞かずに「早く謝らないと!」と飛び込んでくるのも、もう定番ですよね(笑)。
膝枕しているシーン、無事に仲直りできたシーンで、ふたりの間にぱっと咲きこぼれるしあわせ感も、うっとりです。満開の笑顔のクリスがかわいいー♪

後は私、ふたり抱きしめ合っているシーンのひとコマがかなり好きです。
なんというか上手く言えないんですけれど、ぴったりじゃないですか。ふたりともが。
素直にシャーリーの胸に顔をうずめているクリスがもうかわいすぎます。これまでのお話で抱きしめ合うふたりの場面は何回も出てきましたが、こうやって絵で見ることができると、すごくしあわせだなあ…。

ラストの舞踏会のシーンも、楽しかったです!
ジャレッド、なんてことを…!(笑)シャーリーの慌てっぷりが最後まで面白かったです。
ごちそうさまでした!
そわそわ余裕なさげなシャーリーと対照的に、クリスはルイスさまと踊るシャーリーを余裕の表情で見守っていて、それもなんだかおかしかったです。
クリスには自覚ないのかもしれないけれど、確かにもう十分独占してるよね…(笑)。

一つ残念だったことを挙げるとすれば、パメラが出てこなかったことでしょうか…。
『湖の恋人』でのお話だったので、それはまあ仕方がないんですけれどね。
でも本当にもう、十分すぎるほどに満足しました。大好きです♪
難しいとは思うのですが、このシリーズの本編もやっぱり、あきさんが漫画化してくださらないかなあ…。読みたくて仕方がありません。一巻目だけとかでも良いですから。


…まだまだ語りたいことは残っている気がするけれど(笑)、きりがないので、この辺りでやめておこうかな。
気がつけば、結局いつもの本編の感想とそう変わらないボリュームの感想を書きあげてしまいました。なんてことでしょう!(笑)やっぱり分割した方が良かったかな…。
でもこの感想を書いていて私、本当に楽しかったです。伝えられているかどうか自信ないのですが…。
こんな感想を最後まで読んでくださったあなたさま、またどうもありがとうございました、です♪

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カテゴリ: 『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』シリーズ

タグ: ヴィクトリアン・ローズ・テーラー  青木祐子  あき 

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